家づくりの流れ!~折衝、建築会社決定編 ~

家づくりの部屋

みなさんこんにちは!

家づくりを考え始めたけど、何から始めたらよいかわからない!というそこのあなた!

以前~下調べ編~として、自分たちの家づくりの優先順位決めや

予算配分、住宅会社の資料請求までの段階をご紹介させていただきましたが、

今回は、実際に住宅展示場をみて、自分の家を建ててもらう会社を

決定する段階について、ご説明させていただきます。

一番わくわくする段階であり、疲れる段階でもあるでしょう。

全体像が見えていないと、営業マンの言われるがままに流されてしまうので

注意が必要です。

なお、下調べ編をもう一度確認したい方はこちら

住宅展示場を見に行こう。見た目に惑わされないで!

資料請求をして気になる会社があったら、実際に住宅展示場を見に行ってみましょう。

もちろん、すべての会社が住宅展示場に出展しているわけではありません。

自社単独の展示場を持っている会社や、ショールームを持っている

会社などもあります。

そもそも、住宅展示場には何を見に行くのでしょうか。

そこがはっきりっしていないと、見学しても「すごかったねー」で

終わってしまいます。せっかく貴重な時間を使って見学するのですから、

目的をもって有意義な見学にしましょう。

住宅展示場で見るべきポイントについて、ピックアップします。

  1. 「家づくり」の考え方について説明がなされている
  2. 家の構造について、詳しい説明がなされている
  3. 「モノ」ではなく「空間」を見る
  4. その会社でしかできないことを確認する
  5. 住宅営業マンや、その会社で働く人の雰囲気を確かめる

一番大切な家づくりの考え方の根幹がしっかり説明され、

見えなくなってしまう部分である構造についても説明がなされているのが

よい住宅展示場だと思います。

時々、「このフローリングいいね」なんて話や

「このキッチンのセンスがいいからこの会社にしようかな」なんて話が聞こえてきますが、

言語同断です。フローリングやキッチンなどの建材は、

どの会社でも値段の差こそあれ、使うことができるのです。

たまたまその展示場で使われていたものが素敵だからと言って、

自分たちのセンスに合うなどど安易に考えてはいけません。

見るべきなのは、素敵なキッチンやフローリングを駆使して

作られた「空間」なのです。また、住宅会社によって

吹き抜けが思いっきりとれる会社や、ステップフロアが得意な会社などがあります。

そういった空間の使い方を住宅展示場で確認し、気に入ったのなら

検討してみるのは良いと思います。

あわせてその会社オリジナルを確認することも重要です。

オリジナルのものを気に入ったのなら、優先順位が自ずと上がるからです。

そして最後に営業マンやその会社で働く人の確認です。

どんなに良い家でも、この人からは買いたくない!という人がいる可能性があります。

営業マンや展示場で働く人たちは、その会社の代表です。

しっかり吟味することが大切です。

住宅展示場と同じ建物を建てるわけではありません。

モノだけに惑わされないこと。本質を見極めよう。

間取り作成依頼は3社程度に抑えよう

さあ、資料請求で気になる会社を絞り、

住宅展示場見学でさらに絞り込んだと思います。

いざ、自分たちの希望を叶えてくれるような間取り作成を依頼しましょう。

自分の家を建てたい建設予定地を伝え、

自分たちの予算と希望を伝えます。

おおむね1週間もあれば、間取りと概算の見積もりをもらうことができます。

この一週間の間、住宅営業マンが何をしているかというと、

次のような流れです。

  1. 建設予定地について、役所にて用途地域などの調査を行います。
  2. 法務局にて、建設地の公図といわれる図面と、測量図を取得します。
  3. 現地を確認し、立地条件や道路状況を確認します。
  4. 営業マンが自分でプランニングすることもあれば、設計が作ることもあります。
  5. 本体以外の付帯工事の見積もりを取ります。(解体・水道・ガス・地盤・外構など)
  6. 図面・各種見積もりが整います

大体上記のようなことをしています。

一週間後に、営業マンから提案と見積もりを見せてもらうことになりますが、

「よし!これで!」とトントン進むことはまずありません。

「ここをもう少し広くして、ここはバルコニーにして…」と要望を出します。

この要望→提案→修正→再提案を何度か繰り返すことになります。

なので、間取り作成を依頼するのは3社程度に抑えておくことをお勧めします。

でないと、お休みのたびに打ち合わせを入れることになり、

体力的にもかなり疲れてしまいます。

間取りの打ち合わせは一度では終わりません。しっかりと一社一社と向き合って

打ち合わせをしていくためにも、間取り作成依頼は3社程度に抑えましょう。

地盤調査を行って初めて地盤改良の金額が確定する

間取り・見積もり作成を依頼すると、どこかのタイミングで

必ず「地盤調査と測量をさせてください」というお話になるはずです。

測量自体は、土地の形状や寸法を測るということが容易に想像できると思います。

では、地盤調査はどうでしょうか。どんなことが行われるのか、

あまりイメージできないですよね。

戸建て住宅の場合、ほとんどの場合最初に行うのは

「スウェーデン式サウンディング調査」です。

細長いロッドといわれる棒を回転させながら地面に入れていきます。

その際、重りをのせたりします。

地盤が固ければ、たくさん重りをのせて、たくさん回転させなければ

ロッドが地面の中に入っていきません。

逆に軟弱な地盤では、重りを載せただけでストンとロッドが

地面に入ってしまう場合もあります。

それらを数値化して、その土地の地盤の強さを確認するのが

「スウェーデン式サウンディング調査」です。

この調査をしていない段階での見積もりは、近隣データによる見積もりになります。

自分の建設地で調査をしないと金額は確定しないので、

ご注意ください。

地盤は家を支える重要な部分。

地盤調査をしないと地盤改良部分の金額が確定しないので要注意!

住宅ローン審査は事前審査と本審査の2種類

何社かから間取りの提案と見積もりをもらうと、

次の段階として住宅ローンの審査を通してみましょう!という話になります。

基本的に住宅ローンの審査を通らずに、住宅の契約をすることはできません。

住宅ローンが借りられるかわからない人と、家の契約をするのは

住宅会社にとってもリスクだからです。

住宅ローンの審査といっても、大きく分けて2種類あります。

事前審査

同時に複数の銀行に事前審査を依頼することが

できます。比較的簡易的な審査で、必要書類も

少なく、一週間以内には終わります。

本審査

事前審査が通った銀行に対して、実際に借入の

申し込みを行うのが本審査。よって、1行にしか

行うことができません。

いくつか事前申請をして、審査通過となった中から一番条件の良いところに

本審査を出すというイメージです。

1つ気を付けなければならないのは、事前申請が通過したからと言って、

本審査が必ず通るわけではないということです。

住宅ローンの銀行については、住宅会社が提携している

銀行を使うと金利面で優遇を受けられる場合もあるので、

審査時に確認しておきましょう。

大事な住宅ローン審査。事前審査をいくつか通して、

もし本審査で落ちてもあわてないようにしましょう。

比較検討し契約!住宅会社決定!!

間取りや見積もりの打ち合わせを何度も重ね、地盤調査も終わり、

住宅ローンについても目途が立ってきたら、いよいよ

どの住宅会社で家を建てるか決定しなければなりません。

自分たちの希望をかなえてくれているか。

かつ自分たちの予算を考慮してくれているかなど、総合的に判断します。

比較検討する際に注意する点があります。

それは見積もり条件が同じかどうかです。

例えば…

  • 一社は地盤調査をしたから地盤の金額が確定したが、もう一社は調査せず概算金額だ。
  • 一社はエアコンが標準だが、もう一社はオプションだ

などなど、そもそも金額の条件が違う場合は単純に金額を比較しても意味がありません。

「そんなこと言われなくてもわかってるよ!」と言われるかもしれませんが、

見積もり条件はよくよく確認しないと、しっかり把握することが難しいので、

注意が必要です。

また、最終的には値引きもあると思います。

「値引き」で要注意な会社があります。

それは、数社金額の打ち合わせをした後に、最後にもう一度

打ち合わせをさせてほしいと言ってくる会社です。

どういうことかと言うと、A・B・Cという住宅会社があったとします。

AとBは今日打ち合わせをして、Cとは明日打ち合わせをします。

どの会社も間取りはほぼ完成しており、あとは見積もりの最終金額をもって、

会社を決定する段階にきているとします。

A社は3000万円という見積もりを出してきました。この金額が

限界ぎりぎりの値引きをした金額とのことです。ただA社はC社と打ち合わせ後に

もう一度打ち合わせをさせてほしいとお願いしてきました。

B社は3100万円、C社は2800万円という見積もりが出ました。

A社と最後に打ち合わせをする約束をしたので、行ってみると

他社の金額がどの程度だったか確認されました。C社の大体の金額を伝えると、

ではうちは2750万円でやるのでぜひ決めてくださいと言ってきました。

これを聞いて、みなさんどう思いますか?

安くなったんだから良いんじゃない?と思う方もいらっしゃるでしょう。

実際、それも一理あります。

ただ、個人的にはこう思います。

「じゃあ最初に限界だと言って出した3000万円は何だったんだ」と。

見積もりとして成立していなくないですか?

他社の動向をみて、他社の金額よりもほんの少し安い金額で再提出するっていうのは

個人的には気に入らないですね。

今回はたまたまA社よりC社が安い金額で出してきたから

A社が追加値引きをしましたが、C社が高い金額だったら、

A社は追加値引きしていないわけです。これってものすごく不誠実ですよね。

こういった会社の口車に乗ることなく、会社の本質もしっかり見極めて契約するようにしましょう。

契約時に必要なものは多くありません。

印鑑(実印でなくても可)と印紙代です。

契約時には今までの打ち合わせ内容が反映されているかをしっかり確認したうえで

印鑑を押すようにしましょう。

比較検討のために、見積もり条件はなるべく合わせましょう。

また、誠意のない値引き交渉をする会社に注意して、建築会社を決定、契約しましょう。

契約後には契約金の入金を

無事契約を済ませると、契約金を入金することになります。

おおむね一週間以内に入金するように案内があるはずです。

ここで、建築費の入金についてご説明しておきます。

家を建てる際の費用は、出来上がったときに一気に支払うのではなく、

何度かに分けて支払うのが一般的です。

支払いのタイミングについて、一般的なものをご紹介します。

1回目:契約時 100万円以上~全体費用の10%程度

2回目:着工時 全体金額の30%程度

3回目:上棟時 全体金額の30%程度

4回目:引渡時 残額

2回目から4回目の支払いは、銀行ローン等を利用することが多いと思いますが、

契約金の入金は自己資金で支払うことになります。

今はどの住宅会社も現金を直接持ち込むことを拒んでいます。

セキュリティーの問題もありますし、トラブルの原因になりますので、

銀行振込のみとなります。

入金はしっかりと行いましょう。

契約金は4回支払いの1回目です!

さいごに

今回は、住宅展示場への見学から契約して入金するまでの

流れをご紹介させていただきました。

家づくりで一番楽しいタイミングかもしれませんね。

この後の流れは下記の記事からご覧下さい。

今後の記事も、ぜひお楽しみに!

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